まともに本を読めない期間が3年ぐらい続きましたが、今年に入って色々なことが落ち着いてきたので…。
家に積み上がった本を片っぱしから読んでいくぞ! と、張り切っていたのですが。
ふと気がつけば、手持ちの本を片っぱしからせっせと手放しております。
昨年末、自宅の大掃除をしていたときのこと。
本棚にぎゅうぎゅうに詰まった本たちや、本棚にも入りきらずにベッドサイドに積み重なった本たちにふと目をやると…。
本の読み方を忘れてしまいそうなぐらいに疲れ、行き場を失っていた自分の気持ちが本棚にそのまま表れているような気がして、胸が苦しくなってしまって。
私の中の何かが「ポン」と弾け、突如、本の片付けミッションが始まったのです。
とはいえ私にとっては、本は特別な思い入れのあるもの。それなりに理由があって手元に集まってきたはずのものなので、処分するのは非常に抵抗があります。
そこでまずは心の準備として、前々からやらねばと思っていた衣類の処分に着手することにしました。

いきなり火がついたように服を整理しだした私を見て驚いていた夫も、ほどなくして片付け大会に参戦。
あまり出番のなかった服や、体型が変わって着られなくなったアイテムなどから状態の良いものを選り分け、二人分で150点ほど(!)の服をまとめてセカンドストリートに持ち込み、引き取ってもらいました。

高価なブランド物などは皆無ですから大した金額にはなりませんでしたが、引き取ってもらえただけでも大感謝です。
目に見えてスッキリしたクローゼットに、さわやかな風が通っていくのを感じました。
この快感に身をまかせ、いよいよ本の片付けを開始!
あの「こんまりメソッド」を久しぶりに思い出し、読了済みか未読本かに関係なく、「この本にときめくか、そうでないか」という心の声にしたがって、目の前の本を振り分けていきます。
服の処分という懸案事項が片付いたせいか、思考と視界がクリアになった気がして、自分でも驚くぐらいに、手放す本がパッパと決まっていきました。
この日に手放すことを決めたのは、洋書と和書あわせてひとまず50冊ほどだったでしょうか。
サヨナラすることになった本の基準は、だいたいこんな感じです。
気が変わらないうちにどんどん写真を撮り、メルカリにせっせと出品。
長いお正月休みでタイミングが良かったのか、出したそばから順調に買い手がついてちょっとびっくりしました。
休みの間、なんだかひっきりなしに本を梱包し、発送のためにコンビニに通っていた気がします(というのはちょっと大袈裟ですが、なにしろあのころはメルカリ超初心者で、要領よく対応できなかったもので)
メルカリに関してはトラブルの話もたまに耳にしますが、読書好きの皆さんは総じてマナーが良く、気持ちのいい取引ができてとても助かっています。
知名度が低く「これは売るの難しいかな」と思うような洋書も、商品説明を工夫したり、同ジャンルの本をセットにしたりすることで買い手がつくことも。
出品したものが売れた時の喜びと、ものを捨てずに循環させることの難しさを同時に知ることができ、日々勉強になっています。
縁があって一度は私のもとにやってきた大切な本ですから、見知らぬ人とのネット上の一時的なやり取りとはいえ、やはり1冊1冊、なるべく顔の見える形で次の読者に手渡したいなあ、という思いがあります。
どう工夫をしても値段を下げてもメルカリで買い手がつかない本は、近所のブックオフで引き取ってもらいます。
洋書のペーパーバックは、値段がついても10円とか20円。引き取ってもらえるだけでもありがたいのですが、託した本が店頭に並ぶか、それとも捨てられてしまうのかは謎のまま。
どうにか無事に店頭で誰かの目に留まり、読んでもらえることを祈りながら、お店をあとにしています。
思いつきで本の整理を始めた私ですが、年末にこちらの記事を読んだことも、自分の持ち物について考える一つのきっかけだったかもしれません。
2024年現在、バリューブックスには1日に買取希望の本が約3万冊送られてくる。そのおよそ半数が値段がつかない「捨てる本」だ。
本を循環させることについては、この次にもう1本、記事を書きたいと思っています。
(2025.02.16追記)書きました↓
ということで、本棚もちょっとスッキリしたことだし(※)、これからは晴れやかな気持ちで、手元に残った本をどんどん読んでいくつもりです。
メルカリで「洋書」を検索すると、私が出品した本が見つかるかもしれません。ご縁がありましたらどうぞよろしくお願いいたします!
※本棚がスッキリしたのをいいことにまた新しい本を買ってしまって、本の在庫は減るどころか逆に増えているという噂もちらほら。
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